バリ取りの自動化の実現へ 自動搬入搬出装置
レーザー加工後、バリ取り機でバリ取りをして、次工程へ…
人手不足が社会問題となる中、この一連の流れを自動化したいという要求は高まっています。
バリ取り機の工程の自動化を実現するため、弊社ではティーチングレス自動搬入搬出オプションを開発。
2025年のMF-TOKYOにて展示いたしました。まずはどのような機械なのかを動画にてご覧くださいませ。
バリ取り機メタルエステ用 自動搬入搬出装置の概要
本設備はバリ取り機『メタルエステ』へのワーク投入と回収を自動で行います。
本製品とバリ取り機との連動の流れは以下のようになります。
1.電源投入。機械稼働開始。
2.3Dカメラにて台車に載ったワークの形状、並び、位置を自動検出。
3.エアー吸着ハンドにてワークをバリ取り機へ自動で投入。【搬入側】
3.バリ取り機でバリ取り
4.エアー吸着ハンドにてワークを自動で取り出し。【搬出側】
複数のワークが混ざった状態でも利用可能です
本製品は形状の異なる複数のワークを搬入搬出が可能です。
搬出側の台車に載せられるワークは、複数のワークが混ざった状態でも、搬入側と全く同じ並びにて並べ直されます。
尚、複数種類のワークをバリ取りする場合は、バリ取り機側が稼働中の板厚調整はできないため、
投入されるワークの形状が違っていても板厚、材質は同じこと、仕上がり条件が同一でも大丈夫である事が条件になります。
本製品のポイント
ティーチング不要でご利用いただけます
従来の自動化ではワークの形状や板厚、重量、搬入台車上の設置位置などを事前に手動で設定する必要がありました。
量産の場合、一つの部品ごとにティーチング・プログラミングして自動化するのは普通ですが、
こと板金加工の業界では多品種小ロットの生産を求められるケースがほとんどです。
量産とは言いづらいような中途半端なロットの仕事の場合に、ワークの種類ごとに都度ティーチングを行うのは非効率になります。
本機はティーチング不要でワークの搬入搬出を行える事が一番の特長です。
バリ取り機へのワーク投入前に3Dカメラにてワークの形状、配置、位置、高さを検知し、エアー吸着ハンドにて搬入・搬出を行います。
様々なワーク形状に対応
動画中の搬入搬出を行うアームの先端には吸着口が4か所装着されています。
動画中にあるように大小様々なワークが混在した条件でも、4か所のうちのどれかの吸着アームが吸いついてワークを搬入します。
ワークに抜き穴があっても大丈夫です。
ワークが吸着口より小さく吸着口からエアーが漏れて吸いつけないケース、中空のリング状のワーク等一部形状を除けば、板金加工に求められるだいたいのワークの吸着に対応できます。
搬入搬出アームはオーダーメードのため、お客様のご要望に応じて最適な吸着条件のアームを製作致します。
このため、ワークの大きさ、重量についての制限はなしと考えて頂いて大丈夫です。
バリ取り機メタルエステと接続可能なティーチングレス自動搬入搬出装置について
詳しくはご相談くださいませ。
